「シェイプオブウォーター」

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する映画は2018年アカデミー賞受賞作品

「シェイプオブウォーター」

シェイプオブウォーター

 

この作品は監督賞、美術賞、作曲賞の最多4部門の受賞作品でノミネートも13部門に上ります。この作品はファンタジーロマンスと形容されていて、舞台は1962年アメリカとソ連が対立していた冷戦時代を背景に進みます。

 

主人公の一人であるイライザは中年の女性ですが、幼少期に声帯に傷を負い、手話での会話がメインになります。イライザはアメリカ政府の機密機関の航空宇宙研究センターというところで働いていましたが、ある日固く閉ざされている扉の向こうにいる生き物が気になり、清掃を任されたタイミングで彼に出会います。その彼とはアマゾンから連れてこられた半魚人でした。イライザは恐怖を感じるどころか愛おしささえ感じ始めます。

 

ですが、彼の研究を行っている博士は研究の進捗があまりよくないことを気にし始め彼を解剖することを推し進めます。ここからは本編のネタバレになってしまうのでこれ以上はお楽しみという形ですが、本作の名前であるシェイプオブウォーターは直訳すると「水の形」です。

 

この作品で登場するほとんどのキャラクターはそれぞれ特徴があります、障害を持つイライザや、ゲイの画家、差別を受けている同僚などさまざまです。

 

つまり、決まりきった形などはこの世にはなく、それを形成しているのは固定概念でしかないのだと。同じく愛の形も等しくこれといった決まった形はありません。そんな決まりきっているように思える世界に対してのアンチテーゼのような作品です。

 

それではまた。

阿加井秀樹