「日本沈没」

日本沈没 - 作品 - Yahoo!映画

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品は「日本沈没」という作品です。

 

この作品は現在Netflixでアニメ版が人気作品としてランキング入りしていますが、SMAPの草彅剛と柴咲コウが主演し、未曾有の災害に立ち向かうヒロイックなキャラクターを熱演しています。

 

防衛庁東京消防庁の全面的な撮影協力と日本を代表する特撮スタッフが生み出した臨場感あふれる本格的スペクタクル映像の数々は、日本映画史に名を残すほどの完成度を誇っているといっても過言ではありません。

 

今回紹介している作品はリメイク版になりますが、あまりにリアルな描写なので実際にこのような大災害が発生したときには人間の「余裕」という言葉は一切消えるのでその人本来の性格が見て取れます。

 

事実、南海トラフ地震がいつ来てもおかしくないという状況でこの映画を見ておく価値はあるかと思います。

 

改めて命より大切なものなどこの世にはないという言葉が身に染みる機会にもなります。いざ、「死」に直面すると「何もしない」という回答が日本人の民族性としてはあるのだと思います。

 

この作品の中でもそんなシーンがありますが、自分は「生」に泥臭くてもしがみついて生きたいと思います。

 

それではまた。阿加井秀樹

「アングスト 不安」

映画『アングスト/不安』オフィシャルサイト

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品は「アングスト 不安」という作品です。この作品は今まで見てきた作品の中でも最も異端で衝撃を受けた作品の一つです。

 

1980年にオーストリアで実際に起こった殺人鬼ベルナークニーセクによる一家惨殺事件を映画化したノンフィクション映画になります。

 

この作品はオーストリアで公開されましたが即公開が取りやめられる程の異常な作品としても知られていますが、37年の時を経て、今回日本でも公開が決まりました。主演の俳優もかなり狂気じみていて映像に見入ってしまいます。

 

事実の話であるがゆえに引き込む要素がたくさんあり、題材となっている人物の複雑な家庭環境や大人たちによる体罰、性的行為の強要など精神が根本から歪んでしまうほどの材料は多くあります。

 

この作品では人間の根っこにある悪や狂気が倫理や自制心という壁を越えていて、世界各国で上映されても問題作扱いされていました。

 

イタリアの詩人ダンテによる長編叙事詩神曲 地獄篇」より、「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」という一節が冒頭に映し出される場面から始まります。

 

まさに、この作品を見終わった後はどこか精神的にかなりの疲労感を感じます。ホラー映画とは形容し難く、カオスと表現するのが最も近い表現の作品でもあります。

 

おもしろいことに予告でも注意書きで見るものに取り返しのつかない心的外傷を及ぼす危険性があるため、この手の作品を好まないかた、心臓の弱い方はご遠慮くださいますようお願いします。

 

自己責任において覚悟してご来場ください。という表現をするほどです。ある意味グッとくる作品ですね。

 

それではまた。阿加井秀樹

「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」

映画『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』公式サイト

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品は「ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷」という作品です。

 

この作品は、ハロウィンの夜パーティーで出会ったハーパー達6人の大学生は郊外のお化け屋敷に繰り出すところから話が始まります。

 

お化け屋敷のルールで携帯電話を預けて入場した一行は、残忍なショーを目撃します。必死に助けを求める一人の少女の切迫した様子に困惑する一行。

 

そのただならぬ雰囲気に気づいた一行ですが時すでに遅く、ピエロやゾンビのマスクをかぶった存在は実はすべて殺人鬼で恐怖のどん底に落とされます。

 

日本でもお化け屋敷はありますが、これから入るのをためらってしまうほどトラウマになる作品です。この作品は海外のホラー映画らしい作品のひとつでもあります。

 

ジャパニーズホラーは目に見えない幽霊をテーマに扱う作品が多いですが海外ホラーらしい殺人鬼やグロテスクな表現が多いのでそういったホラーにも耐性がある人はぜひ見ても面白いなと思ってもらえる作品です。

 

そして、大学生のひとりひとりの個性も立っていて自己中心的なキャラクターや軽い女、異常なまでに臆病なキャラクターなどテンプレ化しそうなキャラクターがそろっているのでまさにB級映画という表現が近いのですが目を覆いたくなるような描写も多くそれなりに見どころはあります。

 

いつくるの?とドキドキする展開は頻繁には来ません。徐々に緊張感が増していくじらされる展開が続きます。ザ海外ホラーを楽しみたい人はぜひご覧ください。

 

それではまた。阿加井秀樹

青木繁

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

日本の画家、青木繁はみなさんご存知でしょうか。日本洋画界が発展と模索の渦の中にあった明治期、その独特で短い生涯を送った画家が青木繁です。

なんと彼は28歳で胸を患いこの世を去ってしまいますが、その怒涛のような人生の中で彼が残した作品は今も我々にその魅力と素晴らしさを伝えています。

彼は福岡県に生まれた青木繁は武士の家系であったにも関わらず単身上京し、現東京芸術大学東京美術学校へ入学し、黒田清輝から指導を受け、その後いくつかの作品を残します。

しかし、青木の絶頂期はその時期だとされ、その後は不遇の時代を送ったと言われており、東京美術学校を卒業した頃に描いた代表作「海の幸(1904)」はブリヂストン美術館蔵で国の重要文化財に位置づけられています。

波打ち際で多くの漁師たちが銛と大きな魚を背負い、歩いている姿を描いたこの作品は、その躍動感に目を奪われます。彼の生涯においては様々な逸話があり、とても自信家だったとも言われ、それ故に不遇の時代を迎えたとも言われています。

その象徴的な出来事が、「わだつみのいろこの宮(1907)」です。青木にとって様々な出来事が重なる時代なのですが、この「わだつみのいろこの宮」はとある展覧会に出品されるも3等末席、いわば受賞の最下位でした。

その後も意欲的に制作を行い展覧会などに出品を行いますが、体調を崩してしまうなどしして1911年にその人生の幕を閉じました。

しかしながら、彼の作品に込められたその情熱と熱意は、それを観る私たちの心を揺さぶり続けます。

それではまた。阿加井秀樹です。

「パラサイト 半地下の家族」

パラサイト 半地下の家族 : 作品情報 - 映画.com

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

今回ご紹介する作品は「パラサイト 半地下の家族」という作品です。この作品は韓国で作られた作品で、日本でも話題になった作品の一つです。

 

第72回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した人間ドラマです。韓国の作品ありがちな裕福な家族と貧しい家族の対比があり。

 

そんな両家族の出会いから始まる物語を描いています。

 

監督が言っている「空間の配置」この言葉を意識して見るとまた違った楽しみ方ができます。半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で日々の暮らしに困窮していました。

 

ある日たまたま長男のギウが家庭教師の面接の為IT企業のCEOを務めるパク氏の豪邸を訪ね、兄に続いて妹もその家に足を踏み入れていきます。

 

格差社会をテーマとして扱うとどうしても暗くなりますが、アプローチの仕方を変えることでより際立たせることができている作品となっています。

 

すこしネタバレになりますが、作品のタイトルにもなっている「パラサイト」は実に言い得て妙といったところで、セレブ一家を貧困家族がだましていき、最初に長男が家庭教師として一家に寄生し、息子の美術教師として寄生、残るは父親と母親をどうセレブ一家に寄生させるか。

 

最終的に一家全員がセレブ一家に寄生することに成功しますが、ある事件が起こります。そこから後半にかけての展開はついていくのが大変なほどです。

 

今までの展開から想像もつかないほどの恐怖を覚えました。人間のリアルを垣間見えた作品でした。ぜひ一度ご覧ください。

 

それではまた。阿加井秀樹