「ファントム・スレッド」

みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。

 

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ファントム・スレッド

ファントム・スレッド

 

1950年代のオートクチュールを舞台に、完璧主義の仕立て屋と彼に見初められた娘による愛の主導権争いを、予測不能でスリリングな展開や優雅に彩る美術や音楽によってユーモアとシリアスギリギリのラインをひたすら辿っていく究極の愛の物語となっています。

 

本作では監督自身が撮影監督も務めたり、ハリウッド俳優ナンバー1といわれる俳優の引退作としても話題を呼んでおり、今年度アカデミー賞6部門ノミネート、衣装デザイン賞を受賞しています。

 

運命の恋に落ちた男女は相手をどこまで自分を意のままにすることができるのか。やがて狂い始めた二人の関係は、ある秘密によって加速度を上げていき、誰も予想できない展開へと向かっていきます。生死を感じる事で時が永遠にあるものではないことを実感して、今自分が望んでいる、本当の気持ちが見えてくる…。非常に考えさせられる作品にもなっています。衝撃の展開が続き、目が離せなくなります。

 

また、美術と衣装が凝っているもの見どころの一つですね。衣装はもちろん、景色、映像、音楽など、一つひとつの美しさが主張激しく際立つのではなく、控えめに、しかし非の打ち所なく輝いているような感じです。「圧倒的な芸術性」を感じることができます。

 

それではまた。

阿加井秀樹