「みかんの丘」
みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。
今回ご紹介する作品は、みかんの丘という作品です。
本作品は戦争の不条理さを物語る作品となっており、人情を学べる作品となっております。
エストニアとジョージアの合作映画で、みかん畑で働く2人のエストニア人が敵同士の傷ついた兵士を看病する姿を通じ、戦争の不条理さを描いています。
舞台はアブハジア自治共和国のエストニア人集落です。
この集落ではみかん栽培が盛んだったが、ジョージアとアブハジア間の紛争により、多くの人が帰国してしまったのでした。
しかし、みかんの収穫が気になるマルゴスと、みかんの木箱作りのイヴォの2人は集落にとどまっていました。
ある日、マルゴスとイヴォは戦闘で負傷した2人の兵士を自宅で介抱するのです。
1人はアブハジアを支援するチェチェン兵、もう1人はジョージア兵で、彼らはお互い敵同士だったのです。
同じ家に敵兵がいることを知った兵士たちは殺意に燃えるが、イヴォは家の中では戦わせないことを告げ、兵士たちは戦わないことを約束しました。
数日後、事実上アブハジアを支援するロシアの小隊が集落にやってきたのでした。
その後、マルゴスの家も戦火で燃やされ、二人の兵士は次第に戦争への意味を見いだせない状況に陥っていくのでした。
2016年に劇場公開された本作はアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の外国語映画賞にノミネートされたほか、世界中の映画祭で多くの賞を受賞しました。
戦争の不条理さや人情を描いたヒューマンドラマのような本作は戦争や命の尊さを考えさせられる作品となっております。
ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか。
それではまた。阿加井秀樹