「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

みなさんこんにちは阿加井秀樹です。

アカデミー賞でノミネートに選ばれるだろうと思っていた作品「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が、見事にアカデミー賞でノミネートに選ばれました。

私の大好きな監督タランティーノはまたしも名作を生み出しましたね。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」では、落ち目の活動俳優と、彼に影のように寄り添う寡黙なスタントマンを主軸に、1969年のハリウッドを舞台にした映画です。

映画がTVに浸食され始め、通りを不穏な集団が闊歩する当時の雰囲気を再現しようとする監督、タランティーノのタッチは、愛情に満ち溢れていて、見ていてとても心地いいストーリーでした。

実在するスターの意外な素顔、パーティシーンが醸し出す刹那的なムード、60'sファッション、人気のメキンカン・レストラン、車、整髪料、等々、登場する人物やアイテムが、映画好きは勿論、カルチャーに敏感な人のアンテナを刺激するに違いないからだ。

悲しいほどに無邪気で明るいシャロン・テート役のマーゴット・ロビーもいいけれど、前半は影が薄くて、後半俄然存在感を発揮し始めるスタントマン役のブラッド・ピットが、噂通り凄い。

実年齢を超越しているマッチョな上半身を見れば分かる通り、彼はやっぱり究極のナルシストなのかもしれません。

これほど俳優に向いている俳優はいないですね。

それではまた。

阿加井秀樹