「デトロイト」
みなさんこんにちは。
今回ご紹介する作品は2018年に公開されたノンフィクション映画でもある「デトロイト」という作品をご紹介いたします。
この作品は1967年にアメリカのデトロイトで起きた暴動がテーマになっており、この暴動はアメリカ史上最大級の人種暴動とされており、その最中に起きた「アルジェ・モーテル事件」も題材となっております。
実際にこの事件に関わった人たちも映画作りに協力しているそうです。
この事件は死者43名負傷者1,000人にも上っており、いたずらな空砲による発砲により白人の警官が一気にそのモーテルになだれ込みます。
現場に偶然居合わせた黒人男性6名と白人女性2名を白人の警官たちが不当に監禁して尋問、さらには死者まで出したという異常事態です。
本作は事件関係者の証言の元40分にもわたってその実態を再現しています。
アメリカでは黒人差別は現在でもあるといわれている程で、この黒人差別の恐ろしさを痛感しました。
ただ肌の色が異なるだけでここまでの違いが生まれ、それがある種、正当化されていた時代もあったことに目を背けることなく向き合わなければならない問題でもあります。
モーテルでの不当な尋問のシーンの迫力はまるで3D映画を見ているかのような衝撃があります。
それではまた。
阿加井秀樹